制度上は「誰が決める」のか

結論から言います。

就学先の最終決定権は、市町村の教育委員会にあります。

文部科学省の規定では、「本人・保護者の意見を最大限尊重し、合意形成を行うことを原則とした上で、最終的には市町村教育委員会が決定する」とされています。

つまり制度上は、保護者が決めるのではありません。

流れはこうなっている

就学先が決まるまでの流れは、おおむね次のとおりです。

  • 就学時健康診断(小学校入学前の秋ごろ)
  • 教育相談・就学相談の実施
  • 教育支援委員会による専門家の意見聴取
  • 保護者との面談・合意形成
  • 市町村教育委員会による最終決定

「合意形成を原則とする」と書かれていますが、保護者と教育委員会の意見が食い違った場合、最終的には教育委員会の判断が優先されます。

「一度決めたら変えられない」は誤解

知っておいてほしいことがあります。

就学先は、入学後も変更できます。文科省は「就学先決定後も、障害の状態等を踏まえ柔軟に転学が可能」としています。

ただし、学校現場でも「一度決めたら変えられない」と誤解されているケースがあると文科省自身が認めています。保護者が知らないまま、選択肢を狭めてしまうことがあるのが現実です。

自治体によって大きく異なる

就学相談の質や内容は、自治体によってかなり差があります。

丁寧に時間をかけて相談に乗ってくれる自治体もあれば、形式的な面談だけで終わる自治体もあります。保護者が「気づいたら決まっていた」と感じるケースも少なくありません。

親にできることは何か

知っておくべきこと:

  • 就学相談は、できるだけ早めに申し込む(年長の春ごろが目安)
  • 学校見学・体験入学の機会を積極的に使う
  • 就学先は入学後も変更できることを覚えておく
  • 納得できない場合は、都道府県教育委員会に相談できる

就学先の判断基準や相談体制は、国の政策と各自治体の予算で決まります。どの議員がインクルーシブ教育や就学支援の充実に関心を持っているか、確認してみてください。

当サイトの議員スタンス一覧も参考にしてみてください。